世界一周学校長崎の旅から、熊本の旅へ。
長崎では色んな働き方をしている人たちから学び、新しい選択肢が広がっていった。
そして、はじめて出逢った仲間たちが、知り合いから友達にいつの間にか変化していった。
次なる旅は、熊本。
ここで、僕がみんなに体験してもらいたいことがあった。
それが、熊本豪雨災害ボランティア。
他人ごとから自分ごと
僕の旅の醍醐味は、「今まで自分の世界になかったこと」を体験すること。
世界一周する前って、世界地図を見てどこにどの国があるのかわからなかった。
むしろ、世界の国を50個も言えなかったかもしれない。
テレビで映る世界のどこかのニュースは、まるで別の惑星で起こっていること、テレビの中で起こっていることのような感覚で、頭の中をそこに見える景色がすーーっと流れていただけだった。
だけど、世界一周から帰ってきてからは、まるで違った。
世界地図を見ると、まるで世界がHOMEになったかのように、世界中の友達の顔が浮かんできた。
テレビでどこかの国のニュースが出ると、勝手に耳や頭や目が反応していく。
今まで遠くにあった世界が、いつの間にか自分の中にある世界になっていた。
僕が熊本の豪雨災害が起こり支援に入ったのも、熊本の友達が「支援に入るぞ!一緒に行こう!」って声をかけてくれたのがキッカケだった。
7月4日に災害が起こり、僕たちがボランティアを始めたのが2日後の7月6日だった。
何ができるかわからないけど、とにかく目の前にある泥を出し、家財を出していった。
体験をする。
豪雨災害から5ヶ月が経った今もボランティアは続いている。
街の道路にあった泥や家財はなくなっていて一見綺麗に見えるけど、家の中はまだまだ住める状態ではないのが現状。
7月から泥を出し、家財を出し、カビが生えてしまった壁を壊し、床を剥いだ。
今の作業の多くはブラッシングや消毒。
カビが生えないように、木材をブラッシングして乾いた泥を取り、そこを消毒して、やっと大工さんに引き渡して家を造ってもらう。
今回世界一周学校で来てくれたみんなには、被災した方から災害当時の話を伺い、人吉や球磨村の現在の状況を見て、実際にボランティアを体験してもらった。
(川の流れで、橋が壊れ、流されてしまった)
実際の災害状況を見て、自然の強さを目の当たりにして、被災者の方の話を伺って、きっと色んなことを感じたと思う。
そして、ボランティアをして遠くにあった世界が、少し近づいていった。
喜び方を知る。
熊本に来て欲しかった理由がみんなにボランティアをして欲しいことと、実はもう一つあった。
「自らボランティアに飛び込んでいる人たちの姿を見てもらいたい」
災害ボランティアって学校で習ったこともなかったし、誰かに行けと言われて来る訳でもない。
ここにいる人たちは、自ら一歩踏み出し、ここにいる。
ボランティアに来て、多くの人が言っいていることがある。
「助けに来たつもりが僕の方が元気をもらいました。」
被災して大変な状況の中、家主さんが僕たちに「ありがとう」を伝えてくれて、何ができるかわからなかったけど、自分がこんなにも役に立っていること、誰かの喜びになれることを知った。
ここに常駐メンバーとして、何ヶ月もボランティアをしている学生たちに、笑顔がいつも溢れているのは、きっとたくさんの喜びをここで作ったり、見つけたりしているからだと思う。
ボランティアした後に、みんなでシェア会をして感じたことを話してもらった。
そこで、みんなの気持ちが溢れ出て、涙が流れている学生もいるくらい、何かを感じていたのだと思う。
よく
何をしたらいいかわからない。
お金持ちになりたい。自由に生きたい。面白い仕事をしたい。
そんな言葉を聞くことがある。
全員にとって同じ正解はないかもしれないけど、
きっと全部の原点が、自分の心が動く「喜び」から始まると、その夢は叶っていくと思う。
喜びとは違う方向に進んだ時に、どんなに世の中の正解へと進んでも、これでいいのかな?本当にこれがしたいんだっけ?と振り返るときが来る気がする。
だから、何かを決める前に、みんなには人生の旅をして、自分の喜びを体感して欲しかった。
世界一周学校では、そんな「人生の喜びを知る旅」をしてもらいたい。
人それぞれ違う喜びの原点を知り、見つけた時はそこに向かって全力で進んでいって欲しい!
その時は、僕も一緒にその喜びを作っていけたら嬉しいな(^^)
4泊5日の世界一周学校の旅、とーーっても濃い時間をみんなと過ごし、みんながたくさん笑っている姿、感動している姿、成長している姿を見て、嬉しかったです!
次回の旅は、山口。
また新しい世界へと旅しにいこうねーー!!!
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