旅心
「値札がある生活」
Hey my friend!!!
安いよ!安いよ!価格破壊だよ!
あ〜またいつもの感じ日本語で話しかけられる。
これ1000ルピーだけど、君だけ特別に500ルピーで売ったあげるよ!
いやいや、それまだ高いわ!君だけとか絶対嘘だよなー。
500ルピーは高いから買わないよ!
もっと安くなきゃ!
「じゃ、いくらなら買うんだい??」
う〜〜ん。
いくらだろう?
ってかいくらが適正なのだろうか。
「他のお店でこの値段で売ってたから、そこと同じくらいなら。」
「誰かがこの値段で買ったから。」
とか、そんな比較対象でしか値段を決めれない自分に気づいた。
そもそもこれって何でできてるんだ?
シルク?綿?
どれくらい丈夫なんだろうか?
縫うのは上手なのか?
どれくらい時間をかけているのだろうか?
何かと比較して安いから買うのか?
それとも自分が本当に欲しいと思うから買うのか?
「物事の本質」と「自分の欲求の本質」を探し始めた。
ボクは生まれた瞬間から値札がある生活をしていた。
100円ショップで売っているから、100円の価値。
1000円で売られているから、1000円の価値。
そっか。その値札は誰かが付けた「価値」だったんだ。
自分の価値から、その値段を決められるようになりたい。
旅を始めて、ボクは決められた世界から、自分で決めていく世界への扉を開いた。
INDIA
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