旅心
「ボクらは、まだ人生の途中」
ボクは、まだ26歳。
大きな夢を描き、世界へと飛び出した。
アジアから旅を始め、中東、ヨーロッパ、アフリカ、南米、中米、北米と旅を続けようと出発した。
しかし、世界一周2日目。
中国で旅をしていると、仲良くなったおじさんに騙されて、いつの間にかボクは小さな部屋に監禁され、
マフィアと名乗り、黒いスーツを着たガタイの大きな大男2人に囲まれていた。
金を出せ!
とカバンを漁られ、持っているものを全部調べられた。
あ〜こんなことって本当にあるんだ!
映画みたいだ。。。
どうやったら逃げられるんだろう。
あいつを倒して、ドアを開けても、次のドアの鍵が開いてるかわからない。
友達に電話をかけようとしたら、携帯を弾かれた。
そして、言われた。
「お金を払えないなら、一生ここで働いてもらう。」
その時に思い出したことは、友達たちの言葉だった。
「何があっても、命だけは大切にして!お金はどうにかなるから!」
そんな友達たちの言葉を思い出して、またみんなに会いたい。そう思った。
ボクはクレジットカードで20万円を払い、その場から出してもらった。
旅に出て、2日目。
家に帰りたい。一旦日本に帰ってから旅を考えよう。
空虚感がボクを襲っていた。
だけど、中国に住んでいた友達と会って話していたら、
それは許せない!取り戻そう!!
と言ってくれた。
これから旅をする人のたちのためにも、何かできることはあるかもしれない。
そこからボクたちは警察を周り、警察と一緒にボクが閉じ込められた場所に突入した。
動くな!と警察が取り締まり、ボクはお金を取り戻すことができた。
ここで旅を終えていたら、きっとボクは世界を一生恐れていたかもしれない。
中国の人たちも、そうしなければ生きていけなかった理由があったのかもしれない。
あそこから旅を続けたことで、ボクは世界中の優しさに触れ、たくさん笑って、かけがえのない出逢いがあった。
どんなに辛いことがあっても、ボクらはまだ旅の途中。
世界一周をして、たくさんの修羅場を乗り越えて、人生の楽しさを知った気がする。
あのとき、世界一周2日目で旅を終えなくてよかった。
これからもボクは最高の旅になるまで、人生を生きてみたい。
CHINA
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